第２回全国統一カイロプラクティック師免許試験

　

病 理 学

　

問題用紙

（この問題用紙は表紙を含めて全部で12ページです。）

注意事項

初めに「受験票」を机の右上に置いてください。

解答は、監督員による合図で始め、また終了してください。

試験場内での質問等は挙手をして監督員の指示を受けてください。

不正行為は即退室となります。

記入には黒の鉛筆またはシャープペンを使用してください。

下敷きの使用は認めません。

電卓・計算・辞書機能付の時計は持ち込みできません。

携帯電話・PHS・ポケベル等は、電源をOFFにしてカバン等にしまってください。

（時計としての使用は認めません。）

アラーム機能、音声機能付時計は、機能を解除しておいてください。

耳栓は、監督員の指示等が聞き取れないことがあるため使用できません。

試験場からの退室

答案が完成した場合でも試験開始後30分間、試験終了前５分間は退室できません。

解答用紙記入上の注意

解答用紙は「正・副」２枚を使用します。(複写式)

選択式の場合

解答は正解と思う符号の　　　をなぞってください。

ズレ・はみ出し等がないように十分注意してください。

記入方法を誤ると得点になりません。

　良い例：　　　　　　　　　悪い例：

○×式の場合

解答は○または×を解答欄に記入してください。

訂正の場合は二重線を使用し、正しい解答を記入しなおしてください。

例：

　

複数解答の場合は不正解とします。

解答用紙には、［受験番号］のみを記入してください。（名前は記入しないこと）

［受験番号］を間違えると採点の対象となりません。

解答用紙は、折ったり破損したりしないよう注意してください。

途中で退室する場合は、解答用紙の「正・副」を切り離し、「正」を裏返して各自の机に

置き「副」を持って監督員の指示に従ってください。

「正・副」を間違えて持ち帰った場合は不合格となります。

「受験票」は、合格後の免許証交付まで必要です。忘れずにお持ち帰りください。

「受験票」は実技会場にて実技試験官にお渡し頂き「開始」致します。必ずお持ちください。

問001　滲出性炎について次の説明に適当な語句を下記の語群から選び、記号をマークせよ。

炎症巣に腐敗菌の感染を生じた場合

［語　群］

ア．化膿性炎　　イ．線維素性炎　　○ウ．壊疸性炎　　エ．漿液性炎　　オ．出血性炎

問002　腫瘍の転移の機序についての説明で間違っているものはどれか。

Ａ リンパ行性転移

Ｂ 血行性転移

○ Ｃ 遺伝性転移

Ｄ 接触性転移

Ｅ 播種性転移

問003　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

Ａ 良性上皮性腫瘍 ― 腺腫

Ｂ 良性非上皮性腫瘍 ― 粘液腫

Ｃ 悪性上皮性腫瘍 ― 癌腫

Ｄ 悪性非上皮性腫瘍 ― 肉腫

○ Ｅ 特殊腫瘍 ― 脂肪腫

問004　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

Ａ 中葉症候群 − 無気肺

Ｂ 咽頭ジフテリア − 偽膜

Ｃ 心疾患 − 肺塞栓症

○ Ｄ 気管支肺炎 − シャルコーライデン結晶

Ｅ 気管支喘息 − クルシュマンらせん体

問005　次の文章で間違っているものはどれか。

Ａ 気管支肺炎は気管支炎から波及する。

○ Ｂ 慢性気管支炎は粘膜が萎縮し気管支壁の弾性が増す。

Ｃ 気管支喘息は肺気腫症に発展する。

Ｄ 塵肺症は石綿塵の吸入によって起こり肺癌を合併するといわれている。

Ｅ 慢性肺気腫症は右心肥大を生ず。

問006　次の文章で間違っているものはどれか。

○ Ａ 青年期の男性に好発 − 上顎癌

Ｂ 粘膜の局所的腫大 − 鼻茸

Ｃ 分泌物腔内貯留 − 蓄膿症

Ｄ 進行性壊疸性病変 − ウェゲナー肉芽腫

Ｅ 良性腫瘍 − 乳頭腫

問007　次の文章で正しいものはどれか。

Ａ 肺炎には大葉性肺炎、中葉性肺炎、小葉性肺炎がある。

○ Ｂ 大葉性肺炎の96％は肺炎双球菌による。

Ｃ インフルエンザ肺炎は二次性感染による。

Ｄ 無気肺とは新生児に肺の一部がないことをいう。

Ｅ 栓子が管腔を閉鎖したり、狭窄する病的状態が肺に生じて肺梗塞を起こす。

問008　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

Ａ 肺膿瘍 − ブドウ球菌

Ｂ 塵肺症 − ベリリオージス

○ Ｃ 類脂質肺炎 − 灰白色

Ｄ ハマン・リッチ症候群 − 亜急性間質性肺線維症

Ｅ 肺壊疸 − 紡錘状菌・スピロヘータ

　

問009　動脈瘤の原因になるもので間違っているものはどれか。

Ａ 胸部大動脈瘤 − 梅毒性

Ｂ 腹部大動脈瘤 − 動脈硬化症

Ｃ 剥離性動脈瘤 − 腹圧・肉体的精神的労作

○ Ｄ 外傷性真性動脈瘤 − 播種状中膜壊死

Ｅ 細菌性塞栓性動脈瘤 − 急性潰瘍

問010　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

○ Ａ 肺癌 − 気管支上皮 − 低死亡率

Ｂ 肺梅毒 − 白色肺炎 − 無気肺

Ｃ カンジダ症 − 粟粒結核症 − 気管支炎

Ｄ 肺型サルコイドーシス − リンパ節腫脹 − 皮膚変化

Ｅ 肺結核症 − 乾酪性気管支炎 − 濃縮空洞

問011　次の語句に対する説明で間違っているものはどれか。

Ａ 咬耗症＝咬交によりエナメル質・象牙質などの歯質の消耗

○ Ｂ 侵蝕症＝細菌の侵蝕によりエナメル質の混濁、歯質欠損

Ｃ　磨耗症＝慢性の機械的作用によって生じる歯質の表在性の欠損

Ｄ 歯質の着色＝新生児黄疸の胆色素により、幼児の歯頚部に着色

Ｅ 歯の変色＝甲状腺機能亢進・副腎機能亢進で青白色・黄色に変色

問012　食道狭窄の原因でないものはどれか。

Ａ 熱湯嚥下

Ｂ 食道癌

○ Ｃ 気管支炎

Ｄ 大動脈瘤

Ｅ 甲状腺腫

問013　食道静脈瘤の形成に関係の深いものはどれか。

Ａ 気管支喘息

Ｂ 肺炎

Ｃ 胃潰瘍

○ Ｄ 肝硬変

Ｅ 門脈圧低下

問014　食道癌についての説明で間違っているものはどれか。

Ａ 組織学的には扁平上皮癌が90％を占める。

Ｂ アルコールやタバコなどの慢性刺激も原因として重要視されている。

○ Ｃ 発生頻度は食道の比較的上部が多い。

Ｄ 高齢者の男性に圧倒的に多い。

Ｅ 胃液の逆流なども気をつけなければいけない。

問015　胃癌の組織分類として特殊なものはどれか。

Ａ 管状腺癌

Ｂ 乳頭腺癌

○ Ｃ カルチノイド腫瘍

Ｄ 印環細胞癌

Ｅ 低分化腺癌

問016　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

Ａ うっ血性腹水 − 肝硬変症

Ｂ 出血性腹水 − 癌性腹膜炎

Ｃ 悪液質性腹水 − 重症貧血・栄養低下

Ｄ 腹膜ヘルニア − 先天性素因

○ Ｅ 腹膜腫瘍 − リンパ腫

　

問017　肝硬変症についての説明で間違っているものはどれか。

Ａ 寄生虫性肝硬変症は、日本住血吸虫の感染により発症する。山梨県、広島県などにみられる。

Ｂ ヘモクロマトーシスで肝硬変を合併するが、これを色素性肝硬変という。

○ Ｃ WILSON肝硬変症は萎縮性の組織像を示し、肝脳症候群の一つ。老化性脳症状を呈する。

Ｄ 脂肪性肝硬変症は、高度の脂肪肝が継続することによって置換される。

Ｅ アルコールの過飲や、向脂肪性物質の欠乏などの原因が考えられ、門脈高血圧、食道下部静脈瘤、肛門周囲静脈瘤が形成される。

問018　糖尿病についての説明で間違っているものはどれか。

Ａ 糖代謝平衡の破綻が起因

Ｂ 中年以後に多く肥満型の体質は素因の一つ

Ｃ インシュリンの分泌が低下

○ Ｄ 遺伝性・先天性の関与は甚だ小さな要因

Ｅ 膵硬変を認める

問019　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

○ Ａ リポイド腎症 − 尿毒症性高血圧および腎不全 − 高齢者

Ｂ 胆汁性ネフローゼ − 腎の腫大 − 尿細管腔内に胆汁円柱

Ｃ 血色素尿症性ネフローゼ − 挫滅症・大火傷 − 乏尿・尿毒症状

Ｄ 類澱粉症性ネフローゼ − アミロイド沈着 − 肺結核・梅毒・腎癌などに続発

Ｅ 骨髄腫性ネフローゼ − 腎の萎縮・蒼白 − 尿細管の閉塞

問020　前立腺癌についての説明で間違っているものはどれか。

Ａ 転移は骨転移が多い

○ Ｂ 扁平上皮癌

Ｃ 後葉被膜直下に好発

Ｄ ホルモンの影響が大

Ｅ 血中に血清酸フォスファターゼの上昇

問021　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

Ａ 卵管癌腫 − 乳頭状腺癌

Ｂ 卵管妊娠 − 絨毛癌

Ｃ 卵巣ヘルニア − 卵巣鼠径ヘルニア

Ｄ チョコレート嚢胞 − 不妊症

○ Ｅ 卵巣転移性腫瘍 − 肝臓

問022　乳癌の最初に転移しやすいところはどこか。

Ａ 子宮

Ｂ 肺

○ Ｃ リンパ節

Ｄ 肝

Ｅ 胃

問023　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

○ Ａ 鉄芽球性貧血 − 酸素の欠乏　

Ｂ 鉄欠乏性貧血 − 胃酸欠乏性貧血

Ｃ 再生不良性貧血 − 骨髄の荒廃

Ｄ 真性赤血球増多症 − 脾腫・高血圧

Ｅ 悪性貧血 − 脊髄の脱髄・骨髄はビタミンB12や葉酸により変動

問024　脾についての説明で間違っているものはどれか。

Ａ 脾は摘脾の状態になっても生命の維持には問題にならない。

Ｂ 脾は造血を行なう臓器。

Ｃ 脾は血液量によって容積が変動する。

Ｄ 無脾症の場合、心奇形を合併する。

○ Ｅ 脾の萎縮は老化のみにみられる。

問025　脾の腫大を認められないものはどれか。

Ａ ブルセラ症

Ｂ マラリア

Ｃ バンチ病

○ Ｄ クレチン病

Ｅ 腸チフス

問026　血液循環説を主張したのは誰か。

Ａ　Hippocrates

○ Ｂ　Harvey

Ｃ　Virchow

Ｄ　Morgagni

Ｅ　Rokitansky

問027　次の物理的病因の説明に適当な創傷を語群より選べ。

表皮の損傷を伴わない表皮下組織や血管の損傷。

［語　群］

ア．摩擦傷　　イ．切創　　○ウ．打撲傷　　エ．震盪　　オ．骨折

問028　次の物理的病因の説明に適当な創傷を語群より選べ。

急激かつ過激な外力によって生じる骨の損傷。

［語　群］

ア．摩擦傷　　イ．切創　　ウ．打撲傷　　エ．震盪　　○オ．骨折

問029　ウイルス感染経路として間違っている組み合わせはどれか。

Ａ　インフルエンザ ― 経呼吸器

Ｂ　脊髄前角炎 ― 経口的

Ｃ　風疹 ― 経胎盤および周産

Ｄ　天然痘 ― 経皮、経粘膜

○ Ｅ　肝炎 ― 節足動物の媒介

問030　上皮小体に最も関係のあるホルモンはどれか。

Ａ　ナトリウム

Ｂ　マグネシウム

○ Ｃ　カルシウム

Ｄ　カリウム

Ｅ　クロール

問031　静脈性血栓症の好発部位でないのはどれか。

Ａ　腸間膜静脈

Ｂ　硬脳膜洞

Ｃ　骨盤静脈

Ｄ　伏在静脈分枝

○ Ｅ　肺静脈細枝

問032　血栓についての説明で正しいのはどれか。

Ａ　小さな血栓も大きな血栓も既存の血管腔と交通する。これを血栓の疎通という。

Ｂ　血栓が細菌の感染によって生ずることは稀である。

Ｃ　機化した大血栓にはときに石灰沈着が小静脈にみられ、これは硝子化といわれる。

Ｄ　軟化した血栓の断片あるいは剥離した血栓は流血中に遊離し溶解する。

○ Ｅ　大きな血栓の中心部では蛋白融解酵素の作用によって軟化する。

　

問033　出血性梗塞を起こしやすい臓器はどれか。

Ａ　腎

○ Ｂ　肺

Ｃ　脾

Ｄ　心

Ｅ　膵

問034　リンパ液について次のうち間違っているものはどれか。

Ａ　胸管、腸間膜リンパ管が損傷されると乳糜性腹水症を生ずる。

Ｂ　リンパ漏は、外傷などに際してみられるが腫瘍細胞の侵蝕によって生ずる。

Ｃ　リンパ漏は、リンパ管が破れてリンパ液が管外に流出している状態をいう。

○ Ｄ　組織液とリンパ液は厳密に区別しなければならない。

Ｅ　リンパ水腫には炎症性と非炎症性がある。

問035　脂肪変性を起こしやすい臓器はどれか。

○ Ａ　腎

Ｂ　卵巣

Ｃ　脾

Ｄ　肺

Ｅ　子宮

問036　壊疽がみられない臓器はどれか。

○ Ａ　心

Ｂ　虫垂

Ｃ　肺

Ｄ　脚

Ｅ　腸

問037　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

Ａ　脂肪変性 ― アルコール中毒

Ｂ　角質変性 ― 錯覚症

Ｃ　糖原変性 ― 糖原病

Ｄ　粘液変性 ― 印環細胞癌

○ Ｅ　類線維素変性 ― 肝硬変症

問038　次の肥大の組み合わせで間違っているものはどれか。

○ Ａ　足の肥大 ― 特発性

Ｂ　心筋肥大 ― 作業性

Ｃ　切断性神経腫 ― 再生性

Ｄ　腎肥大 ― 代償性

Ｅ　ケロイド ― 炎症性

問039　再生がほとんど起こらないのはどれか。

Ａ　肝細胞

Ｂ　末梢神経線維

Ｃ　結合組織

○ Ｄ　心筋細胞

Ｅ　軟骨組織

問040　炎症の５徴候に含まれないのはどれか。

Ａ　機能障害

Ｂ　腫脹

Ｃ　発赤

○ Ｄ　壊死

Ｅ　疼痛

問041　炎症の形態で関連のないのはどれか。

○ Ａ　感染

Ｂ　滲出

Ｃ　血管反応

Ｄ　退行変性

Ｅ　細胞の増殖

問042　炎症の原因とならないのはどれか。

Ａ　寄生虫

○ Ｂ　赤外線

Ｃ　紫外線

Ｄ　ウイルス

Ｅ　Ｘ線

問043　漏出性滲出液でないのはどれか。

Ａ　好中球

Ｂ　好酸球

Ｃ　好塩基球

○ Ｄ　赤血球

Ｅ　リンパ球

問044　次のうち病原体が真菌でないのはどれか。

Ａ　クリプトコッカス症

Ｂ　コクシディオイド症

Ｃ　ブラストミコーシス

○ Ｄ　トキソプラズマ症

Ｅ　カンジダ症

問045　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

○ Ａ　絨毛心 ― カタル性炎

Ｂ　蜂窩織炎 ― 化膿性炎

Ｃ　ジフテリア ― 線維素性炎

Ｄ　インフルエンザ性肺炎 ― 出血性炎

Ｅ　肺結核 ― 肉芽腫性炎

問046　次の組み合わせで間違っているものはどれか。

Ａ　ブルセラ症 ― ブルセラ菌

○ Ｂ　梅毒 ― 梅毒菌

Ｃ　癩 ― 癩菌

Ｄ　チフス ― チフス菌

Ｅ　野兎病 ― 野兎病菌

問047　結核症で最も多いと思われる感染経路はどれか。

Ａ　腸管感染

○ Ｂ　飛沫感染

Ｃ　経皮感染

Ｄ　生殖器感染

Ｅ　塵埃感染

問048　腫瘍の拡がりかたで正しいのはどれか。

Ａ　一般に連続性の拡がりかたは悪性腫瘍にだけみられる。

Ｂ　原発部位から遠隔部への転移は体腔内転移である。

Ｃ　前立腺癌では骨、骨髄への転移頻度は低い。

Ｄ　転移は悪性、良性腫瘍ともにみられる。

○ Ｅ　非連続性の拡がりかたを転移という。

問049　悪性腫瘍の特徴で間違っているものはどれか。

Ａ　分化度が低い。

○ Ｂ　石灰化を伴う。

Ｃ　浸潤性に発育する。

Ｄ　再発することが多い。

Ｅ　転移を起こしやすい。

問050　悪性腫瘍で正しいものはどれか。

Ａ　転移しない。

Ｂ　核・細胞質比が小。

Ｃ　完全に被包されている。

Ｄ　類線維素性変性を起こしやすい。

○ Ｅ　周囲正常組織内に浸潤しやすい。

　

以下の文章が正しければ○、間違っていれば×を記入せよ。

○問051　カタル性口内炎は口腔常在菌の感染・不潔・外傷・全身の抵抗力減退によりおこる。

×問052　鵞口瘡は全身衰弱の乳児にみられ、近年は抗生物質の使用により発現が減少してきた。

○問053　単純性ヘルペスは口唇の表皮・粘膜接合部に生じ、上皮内に小水泡、びらん、治癒と変化し、上皮内に好酸性の封入体がみられる。

○問054　ハッチンソンの歯は先天性梅毒によって、象牙芽細胞やエナメル芽細胞に退行性変化がみられ切歯の形成異常をみる。

○問055　ターナー歯は乳歯の急性根尖性歯周炎により、永久歯胚の一部が破壊され限局性の形成不全をみる。

　

×問056　斑状歯は新生児の栄養障害で、乳歯のエナメル質・象牙質の石灰化不全のため横すじが生じる。

○問057　歯肉炎の原因として細菌感染の他に性ホルモン、栄養失調などもあげられる。

○問058　先天性幽門狭窄は幽門部括約筋の先天性肥大、第一子の母乳栄養児で男子に多い。

×問059　胃潰瘍は糜爛の状態も含まれ、潰瘍癌にまで発展し、胃自体のみに病因を求める。

○問060　アニキサス症はアニキサスの幼虫が寄生する魚類を刺身などで食し、発症することがあり、胃腫瘍、胃潰瘍などに誤診されることもある。

　

○問061　胃癌は悪性腫瘍中最も頻度が高く、全癌死亡率の約50％を占める。

○問062　胃癌は、幽門部の小彎側に好発する。

○問063　胃癌の血行性転移としては肝に最も著明である。

○問064　小腸重積症は上位にある腸管が下位の腸管の内腔にはまりこむもので、１〜２歳に多くみる。

○問065　腸カタルでは粘膜の炎症性浮腫・粘液の多量の付着をみる。サルモネラ菌・ブドウ球菌・連鎖球菌・血行障害による腸うっ血・寒冷暑熱等により起こる。

　

○問066　イレウスでは腸内容物が腸管を通過できず、壁の破綻によって腹膜炎・ショックなどをおこし、死の転帰をとることもある。

×問067　腹圧により、直腸壁が肛門輪から脱出して環納しないことを脱肛という。

×問068　急性虫垂炎は、急性腹症の中で重要な疾患であり、嘔吐・筋緊張・白血球減少をみる。青壮年期に多発する疾患である。

○問069　先天性胆管狭窄・閉塞は、うっ滞性黄疸・肝硬変症で死亡にいたる。

×問070　胆石は、胆汁のコレステリン・ビリルビン・石灰の成分からつくられ、日本ではコレステリン系の胆石が多い。

　

○問071　胆嚢炎の急性では、右上腹部の激痛、嘔吐、発熱など、慢性炎では胃部不快感、脂肪性食餌を嫌う傾向がある。

○問072　遊走腎は、急激な腹圧が加わったことが誘因になり後天的に起こり、右に多い。

×問073　腎移植は百年ほど前から動物実験や臨床経験が積み重ねられて、拒絶反応や種々の問題も解決にむかっている。

○問074　ネフローゼとは、腎の尿細管、糸球体の変性性病変を主とする疾患群で腎症ともよばれる。

○問075　腎盂腎炎は発熱、腎臓部の疼痛、排尿困難、尿中の細菌などを呈する。慢性化すると高血圧と腎不全を示す。

　

○問076　個体に病原体が侵入して被害が起こっても、自覚的・他覚的症状が現われないことがある。

×問077　疾病の一般的素因として年齢や性、遺伝的素因として先天性と後天性がある。

○問078　Rh因子とはヒトの血液型因子の一つである。

○問079　リンパ液は血液および組織液と交流する。

○問080　慢性うっ血の肺では、二次的に結合織線維が増え褐色硬化をきたすことがある。

　

○問081　出血とは血液成分が独立して血管外に出ることではなく、血液の全成分が血管の外に出ることをいう。

×問082　小血管の破綻による出血は早晩止血し、脳幹の小出血でも死に至ることはない。

○問083　急激に大量の出血があれば血圧は急激に低下、ショック状態の下に死亡する。

○問084　潜函病、潜水夫病は塞栓症の一つである。

×問085　遊離体が血管内腔を閉塞することを栓子という。

　

×問086　動脈系より静脈系に血栓が少ないのは、血流速度の差に関係する。

○問087　塞栓は脂肪、ガス、寄生虫、細菌などでも起こることがある。

×問088　血栓は血流がゆるやかになると生じにくい。

○問089　大脳が塞栓することを脳卒中という。

○問090　骨折後に四肢を使用しなくなると筋肉および骨が萎縮する。これを廃用萎縮という。

　

○問091　痛風結節が形成されると特に指、趾、膝などの関節軟骨および関節嚢の部分への沈着で激しい疼痛を伴う。

×問092　下等動物ほど再生力は小さい。

×問093　肝細胞、表皮、神経細胞、血球、結合織などは再生力が強い。

×問094　臓器がその構造のまま面積が増えることを肥大という。

×問095　組織が欠損すると他組織の細胞によって修復されることを再生という。

　

○問096　自分の皮膚を自分に植えつけることも移植という。

○問097　癩病はハンセン病ともいわれる。

○問098　癩は感染力が弱く、毒性も少ないため潜伏期が長い。

×問099　ゴム腫はサルコイドーシスにみられる肉芽腫である。

×問100　悪性腫瘍は拡張性発育をすることが多い。