第9回

ねこ背の自己チェック法

 

 

 

カイロ博士プロフィール

甲木寿人(かつき・ひさし)
早稲田大学卒業。2002年3月まで、早稲田大学体育局講師(非常勤)として「姿勢と健康」の講義を受け持ち、現在公開講座「生涯学習」を担当。
日本カイロプラクティックフォーラム会長を務める。

「ねこ背の自己チェック法

自分の身長通りの姿勢から、壁に合わせた姿勢で、両手のひらを前に向けて、耳の両側に真っ直ぐ上にあげます。
そのとき、膝を曲げたり、お腹を突き出してはいけません。
このとき、肘を曲げないと指先が壁につかない、肘もつかない人は、ねこ背のために両手が真上に上がらなくなっているのです。

また、寝て行うチェックほうもあります。
立って行うのと同じ要領です。枕はしません。
あごをきちんと引きます。これが苦痛であれば、背骨のどこかの部分がねこ背になっているのです。
このままの状態で両手を上げます。床に肩から指先までピタリとつけば、合格です。

もう一つ簡単なねこ背判定法があります。
畳の上かフローリング(床張り)の上で大の字になって、あお向けに寝てみてください。
もしできにくくなっていたら、胸椎の7〜8番目が頂点のねこ背(真ん中ねこ背)の疑いがあります。
この大の字の姿勢は、寝ているだけで背骨を真っ直ぐに伸ばす、立派な健康法の一つです。

もう一つ。お風呂に入る前に鏡の前に立って見ましょう。
ねこ背の人は、縮んだ大胸筋が両肩を前方に出し、肋骨にへばりついているように見えるはずです。

お風呂で鏡の前に立ってみたら、鼻の真下にあるべき自分のへその位置を観察して下さい。
なんとなく右へ引っぱられていたら、骨盤のふくらみが右に大きくなっているはず。
骨盤のゆがみは必ず背骨のゆがみを伴っています。

姿勢(背骨矯正)健康法は今回で終了です。
次回よりねこ背を正して健康生活が始まります。お楽しみに!

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