第21回

肩口ねこ背で起こる症状=息切れ・どうき、狭心症(心筋梗塞)=

 

 

 

カイロ博士プロフィール

甲木寿人(かつき・ひさし)
早稲田大学卒業。2002年3月まで、早稲田大学体育局講師(非常勤)として「姿勢と健康」の講義を受け持ち、現在公開講座「生涯学習」を担当。
日本カイロプラクティックフォーラム会長を務める。

小太りで肥満体、肩口ねこ背の人がかかりやすい症状です。
心臓を緊張させる交感神経は首から背中にかかる胸椎の後弯部分から呼吸器にも入っています。
この部分はねこ背になりやすいので、肩口ねこ背を助長する高枕の習慣は絶対にやめてください

また、肥満気味の人たちの肩こり症はこの危険性があるので、とくに注意が必要です。
ある日、発作的に胸心痛が起こるようになります。左の胸部から腹部にかけて、かなりの痛みが10分くらい続きます。
静かにしていると、収まってくるのですが、これが狭心症です。

狭心症は、高血圧や動脈硬化、高脂血症、喫煙などいろいろな要素が絡み合って起こるとされています。
肥満を解消することも大切ですが、もう一つ、ねこ背の肩こり症を忘れてはいけません。
狭心症の人たちに、胸はり体操を指導して、枕を低く、また歩くときや階段を上がる時の呼吸法を実行してもらうと、2〜3ヶ月もしないうちに、発作がなくなりクスリも不要になります。

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