第22回

暮らしの中の背骨のゆがみ防止法

 

 

 

カイロ博士プロフィール

甲木寿人(かつき・ひさし)
早稲田大学卒業。2002年3月まで、早稲田大学体育局講師(非常勤)として「姿勢と健康」の講義を受け持ち、現在公開講座「生涯学習」を担当。
日本カイロプラクティックフォーラム会長を務める。

いつも身長通りの姿勢を習慣にしよう
姿勢の悪いクセは、長い時間をかけて、作られます。
いつも、ラクな姿勢をしていませんか?
万病の元である背骨のゆがみ予防は、日常の暮らしの中の動作に、少し注意すれば
十分できるのです。
コツは、いつも身長通りの姿勢を意識し続ける事です。
ラクな姿勢は、筋肉にクセをつけます。
この筋肉のクセが、いかに背骨に無理を強いているかを、ぜひ理解して下さい。

ショルダーバッグ・ゴルフバッグの上手な持ち方
ショルダーバッグを肩に掛けた人をうしろから見ると、
滑り落ちないように、掛けた方の肩が上がっているのをよく見かけます。
これも筋肉のクセになります。
肩で物を持つ時は、左右に時々掛け替えるようにすれば、
左右の均衡がとり易くなるはずです。
傾いた姿勢は、とてもカッコ悪いものです。
うしろ姿のカッコ良さにも気を配れば、健康以外の別の効果もありそうですね。

ウォーキングは最高の健康法
歩いている時は、腰の負担が最も少なくなる時です。

足元に体重が集まり、左右へと絶えず重心移動があるからです。
よく足腰を鍛える効用が強調されていますが、腹筋と背筋を同時に鍛える効果もあります。
正しく歩けば、腰の負担の軽減と、正しい姿勢へのエクササイズが同時にできるのです。
ウォーキングは、長く続けてこそ効果があります。
万歩計を付けるなどの工夫で、ぜひ楽しく、長く続けて下さい。

ウォーキングでは、次の事に注意して下さい。
●身長通りを意識し、真正面を見据えて、胸から歩くイメージ
●爪先はいつも真正面にむけ、かかとで着地
●膝を伸ばして、外股・内股にならぬように
●坂道では、特に呼吸と歩調を合わせる
●手の振りを大きく

 

※長い間、連載してきた「カイロ豆知識」ですが、今回で最終回となります。
 ご愛読ありがとうございました。

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